「decay-de」終演いたしました。

√isionsという場所がご縁で出会ったMちゃんと昨日の舞台の終演後話すタイミングがあり、そこで僕が「今年は久しぶりにあまり作品を創らない一年であり、創り方すら忘れていて困った」と無意識に喋っていることにうっすら違和感を感じていたのですが、少し時間が経ってよくよく考えてみたら恐ろしい数の小作品を創っていた一年だったのだと今更気付くおバカちゃんです。
「本公演」と名が付く大作こそ創らなかったものの、「俺はYouTuberになる!」とある日血迷って独り言を言い、どうしようもない駄作も勘定に入れると10本もの動画作品をYouTubeに上げ、過労のため「ギックリ」の名称を冠する三種類をコンプリート。
いやはやなんとも馬鹿過ぎて我ながら呆れます。
何を思ってか、911に端を発する様々な事件や災害への弔い合戦も始めてしまうが故に、楽しくなってしまった死者の魂を無数に身に纏い過剰装飾されたクリスマスツリー状態でこの3ヶ月ぐらいを過ごしていた訳ですからね、そりゃあ身体もオカシクなりますわな。
僕には無数の矢が刺さったまま静かに仁王立ち出来る弁慶みたいなことは到底無理だと分かったので、もう中途半端な弔いも辞めます。別にその責務も全くもって僕の担当ではないのに、一体何を勘違いして突っ走っていたのでしょうか…
2019年の師走は、本来の使命である「しがないエンターテイメント・サービス業」に専念し、こんな偏屈オヤジにも関わらず慕って下さる皆さんが心も身体も健やかに新年を迎えられるよう、ほんの少しお手伝いをさせて頂く所存です。
そして、怪我を武勇伝にさせない賢く健康と付き合う方法を皆さんと共に模索していこうと思います。
話は√isionsに戻ります。
ショーケース形式の公演はこれが2度目の参加となります。前回よりも振付師・出演者共に増えて総勢300名弱の大所帯の中、20名を超える出演者作品も多数ある中で僕は7名という少数精鋭での作品提供となりました。
当初は、昨年の引退パフォーマンスの再演のつもりで創り始めたのですが、出来上がってみたら完全に新作となっていました。初演はデュオという形でしたので、7名に増えただけでも僕の中ではワオ!な感じだったけれども、40名超の作品の直前に配置されると流石に少々寂しいかなぁ…と不安になった時もありました。
しかし、そんな不安も照明が付き音質の良い音響が華を添えてくれた瞬間に吹き飛びました。
「decay-de」は「崩壊してゆく10年」という意味です。911に始まった10年、そして311から壊れ続けている新たな10年。そんなテーマを20代前半の彼等に託すのはどんなに身勝手な僕でさえ流石に躊躇しました。しかし、リハーサルを積み重ねるうちにどう考えてもこのタイトル以外の選択肢が見当たらず、彼女達にこのタイトルに決めたと報告した時もアッサリと受け入れてくれたことで腹を括り、どんなに世界が壊れていこうが地球上の何処かで罪人達をその無垢な眼差しで見つめている女神として描いたのです。また、作品の随所にこの20年で起こった事件や災害のモチーフを忍ばせています。
a0052916_21155211.jpg
「だからと言って深刻になる必要も悲しくなる必要もない。君達はあくまでも丁寧に動きを紡ぎ、遠くまで見渡して、ノビノビと其処に存在してくれればいい。」
それが最後に彼女達に掛けた言葉でした。
a0052916_21161401.jpg
少人数では埋めることが難しい舞台の空きスペースが、時には荒廃した大地を思わせ、時には細長い洞窟を彷彿とさせ、時には巨大な神殿をも想起させる空間へと変化し、その中で悲愴感のカケラもない7人の女神達が滑るように動いていく情景に、作者であることを忘れ陶然と酔いしれて観ておりました。
a0052916_21143026.jpg
世の中には大人数を整然と見事に捌く振付師が存在します。底抜けに楽しいショーを創る事に長けている振付師が存在します。
僕の役割はセールスポイントはそこではない、と今回再認識したことは言うまでもありません。
一人一人の顔が見える、個性が踏み潰されない、簡素で清潔でホッとする、それでいて想像力を掻き立てる作品をこれからも創っていきたい所存です。
a0052916_21163994.jpg
最後になりましたが、「decay-de」の中で僕が何度も泣かされたシーンがあります。それがこちら。今回初めまして、のお二人のお陰で僕は色々な意味で救われたのです。
a0052916_21135625.jpg



#imgYdn div { border: none !important; }
#imgYdn div div { padding-top: 15px !important; }
#imgYdn div div a { border-bottom: none !important; }
#imgYdn div a:hover { background: #ffc!important; text-decoration: none!important; }
#imgYdn div dt { text-decoration: none!important; }
#imgYdn div div p { font-size: 10px!important; }
#imgYdn div p a { color: #919191!important; font-family: Verdana, Arial, sans-serif; }
#imgYdn div p a:hover { background: none!important; border-bottom: none; }
#imgYdn dt + dd { padding: 2px 0 3px!important; font-size: 11px!important;
font-family: Arial, sans-serif;
filter: alpha(opacity=60); zoom: 1; -moz-opacity: 0.60; opacity: 0.60; }

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。https://reijiro.exblog.jp/239835134