日本女性の7割が貧血ってホント?

女性の3人に1人が鉄分不足

 日本女性の摂取エネルギーが低下し続けているようで、貧血の中で最も多いのが鉄欠乏性貧血であり、若年女性に多くみらるようです。鉄欠乏性貧血は酸素を全身の細胞に運ぶ赤血球中のヘモグロビンの量が少ないために起こり、症状としては、初めは体が疲れやすい程度ですが、ひどくなると、動惇や息切れ、めまい、耳鳴り、肩こり、頭痛など、さまざまな症状が現れます。
貧血で倒れる女性
 厚生労働省の調査結果でも、国民健康・栄養調査でも必須栄養素の不足が目立ちます。その中でも鉄分は要注意レベルのようです。女性は月経によって毎月約45㎖の出血があり、約22.5㎎の鉄分を失うと報告があります。

 さらに、汗や尿、便からも0.5~1㎎の鉄分が流れ出ているため、意識して鉄を摂取しないと、気づかないうちに貧血になってしまうのです。月経が順調な女性は、1日に10.5㎎の鉄分が必要ですが、20~40代の平均摂取量は約6.6㎎。体内にストックされている鉄分の在庫を示す、フェリチン(貯蔵鉄)も低い値が目立ちます。

 「フェリチン」とは可溶性の鉄貯蔵蛋白であり、肝細胞、脾臓・骨髄等の網内系細胞に多く分布しています。体内の貯蔵鉄量と血清フェリチン値は相関しているため(成人の血清フェリチン1ng/㎖は貯蔵鉄約8mgに相当)、貯蔵鉄量は血清フェリチン値で評価されます。25ng/㎖以上250ng/㎖未満が正常域で、25ng/㎖未満は鉄不足、12ng/㎖未満は鉄欠乏とされています。

 成人女性では、月経や出産、授乳などにより、男性よりも鉄分を失いやすいため、男性よりも多くの鉄分を必要とします。また、ダイエットなどの少食などによって食事から摂収する鉄分も減少してしまうため、ヘモグロビンを構成する鉄分が不足して貧血を招いてしまうのです。

 妊娠を予定している場合、フェリチン値は50ng/㎖は保っておきたところですが、20~30代女性の7割りは20ng/㎖以下という深刻な状況のようですね。

貧血は、他にもこんな種類が・・・

 前述した「鉄欠乏性貧血」以外にもこのような貧血が考えられます。

悪性貧血(ビタミン欠乏性貧血)

 タンパク質不足も貧血を招く原因でもあるため、ベジタリアンは注意が必要です。ビタミン欠乏性貧血は、ビタミンB12や葉酸の不足または欠乏が原因です。脱力感や息切れを覚えたり、顔色が青白くなったりすることがあり、神経過敏になる場合もあるようです。また、血液検査でビタミン欠乏性貧血を示す異常細胞が認められることがあります。ヘモグロビンの材料は鉄分だけでなく、タンパク質をはじめ、葉酸、ビタミンB12も大切な成分です。これらが不足することにより、大きくて壊れやすい赤血球を作り出す、巨赤芽球性貧血を招くこともあります。ビタミンB12は野菜や果物など植物性食品にはほぼ含まれていないので要注意です。 

亜鉛欠乏性貧血

 赤血球を作る亜鉛が不足して起こります。鉄欠乏性質血の人は、亜鉛欠乏を併発している可能性があることが、数多くの調査から報告されています。これは、牡蠣以外に亜鉛を多く含む食材が少ないことに加え、亜鉛の吸収を阻害する薬剤や添加物が数多くあるため、亜鉛不足が生じやすいことで起こるようです。貧血が疑われる患者に対しては、一般的には鉄栄養指標とされる生化学検査項目(血中鉄濃度、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット等)を用いて判定することになり、貧血のなかで最も一般的な鉄欠乏性貧血として診断されることが多いようです。

スポーツ性貧血(溶血性貧血)

 運動のし過ぎで貧血になることもあります。運動によって血中の赤血球の数またはヘモグロビン濃度が低下した状態であり、発汗や激しい筋肉の収縮、走ることやジャンプすることによって、足の裏が地面に叩きつけられ、内部の赤血球が壊れることにより、貧血を引き起こします。女性は男性に比べて3倍の高頻度で発症し、特に新体操や陸上長距離などのハードなスポーツに多くみられるようです。アスリートだけでなく、マラソンやダンスなどが趣味で鉄分が不足傾向にある方も注意が必要ですね。

鉄分・亜鉛の吸収を妨げるものは控えましょう!

 お茶やコーヒーなどに含まれるタンニンは、鉄分の吸収率を下げてしまうため、食事と一緒に摂るのは控えたほうがいいですね。また、食物線維も鉄分に吸着して腸での吸収を妨げる働きがあるので、ファイバー入りの飲料の摂り過ぎにも注意したほうがいいですね。

 スナック菓子やカップラーメンなどの加工食品には、ポリリン酸ナトリウムという食品添加物が含まれています。この添加物には、亜鉛と結合して体内から排出してしまうため、常食することはやめたほうがいいですよ。
 
 なお、鉄の含有量・吸収率の高い食品は、レバー、赤身の肉、マグロの血合い、カツオ、小魚、貝類、きな粉などです。緑色野菜(ツマミナ、小松菜、ホウレンソウなど)では含有量は多いのですが、吸収率が1~2%と低いので、鉄の供給源としては黒豆・トウモロコシ・小麦(3~5%の吸収率)、大豆(6%)、魚肉(10%)、レバー(15%)、牛肉(20%)がおすすめです。鉄の吸収は植物性食品(非ヘム鉄)よりも動物性食品(ヘム鉄)のほうがよいのです。クエン酸やビタミンC、アミノ酸などは鉄の吸収を助けるので、柑橘類やアセロラ、イチゴなどの果物や果汁、梅干しを常食することも効果的です。

ヘモグロビンを作る主材料はタンパク質(アミノ酸)

 鉄欠乏性貧血は血液中の赤血球内に含まれるヘモグロビンの減少によって起こるのですが、ヘモグロビンを作る主な材料はタンパク質(アミノ酸)なんです。タンパク質(アミノ酸)が不足している状態で鉄だけ摂ってもダメですよね。しっかりとヒト必須アミノ酸も摂るようにしましょう。

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 ヘム鉄などを処方されて飲んでいるにも関わらず改善しないという方はタンパク質(アミノ酸)が不足しているのかも知れませんね。

 しかし、ヘム鉄も一般的に不足している方も多いようであり、ヘム鉄が多く含まれている、レバー,牛ヒレ肉,かつおが食べられない方にとっては、サプリメントからの摂取が望ましいと思われますよ。

トニー 

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